今季JFLを戦う16チームには、三重から初のJリーグ入りを目標に掲げる2チーム(ヴィアティン三重、アトレチコ鈴鹿)のほか、Jリーグから“降格”した2チーム(YSCC横浜、いわてグルージャ盛岡)も含まれている。
昨季のJ3リーグで、岩手は最下位(20位)、19位のYS横浜はJFLチームとの入れ替え戦に敗れ、いずれもJリーグの資格を失った。このうち9日には、岩手がLAPITA東員スタジアムで行われたヴィアティンのホーム開幕戦の相手として来県し3503人(主催者発表)が見守る中、1―1で引き分けた。
2020年にはJ2の舞台も経験したみちのくの強豪がJFLを戦うのは初めて。試合後の会見で岩手の星川監督は「天候や風、グラウンド状態がJリーグ基準を満たすベストなピッチとは正直言い切れない」。「厳しい環境」での試合も甘んじて受ける“降格”の洗礼を実感していた。
一方、県勢初のJリーグ入会を競い合う2チームにとっては「Jリーグ復帰」を目指すチームとも対峙するシーズンとなる。この日、元日本代表も擁する岩手より12本多い19本のシュートを放つ互角の戦いを見せたヴィアティン三重の間瀬監督は、「(相手が)経験で自分たちを上回っているのは明白。総力、ゲームの戦術などで上回りたい」と話していた。