
【多気郡】三重県の多気町と、同町の商業リゾート施設「ヴィソン」を運営するヴィソン多気、車中泊専用のキャンプ場「RVパークVISON」、キャンピングカー製造・販売「ダイレクトカーズ」の4者は10日、地域災害協定を締結した。災害時のヴィソン内への避難所確保やキャンピングカーの提供を盛り込んでいる。
RVパークVISONは2年前にオープンした国内最大級の車中泊施設。ダイレクトカーズは鈴鹿市磯山でキャンピングカーを70台以上展示し、ショールームがある同市や神奈川県厚木市などと災害協定を結んでいる。能登半島地震では被災地へキャンピングカーを貸し出した。
調印した久保行央町長は「心強い。車で避難してきた方にとって、ヴィソンはお風呂があり食事ができる」と感謝し、「町は脱炭素で太陽光発電1000世帯分を計画し、令和7、8年度で完成する」と話した。
RVパークVISONの佐藤隆代表取締役は「商業目的以外に災害時に役立つ。災害に備え事前準備するに越したことはない。協定の意義を広めていきたい」と述べた。
ダイレクトカーズの百田雅人代表取締役は「災害支援で助けに行った自治体の職員は役場のソファーや廊下で寝て疲労してしまう。そこでキャンピングカーが役に立つ」と語った。