
【鈴鹿】三重県鈴鹿市岸岡町の鈴鹿医療科学大学千代崎キャンパスで8日、リカレント教育の「薬膳講座」があり、三重交通グループの有志社員らを対象にした講演や調理実習があった。計6回のうち最終回。
同大学が主催し、社会人の学び直しを支援する取り組みで日本薬膳学会が協力し、毎日の生活に生かしたい薬膳や栄養学、ツボ、健康運動を学ぶ。リカレント教育プラットフォームみえの一環。
昨年からスタートし、三重交通グループの参加が初めて。これまでにズームを使った講義で28人が薬膳の基礎などを学んできたという。
この日は初の対面講座で、27人が参加。講義では日本薬膳学会代表理事の髙木久代副学長が「食養生のポイントは、気候風土に合った食べ方をすること。旬の食材が体を癒やす」などと話した。
調理実習は、ゆり根ご飯や竜眼と豚ひき肉の包み揚げ紅花餡かけ、アスパラガスのすまし汁など、独自の薬膳献立で5品に挑戦。村林新吾教授が手順などを説明しながら実演した後、7班に分かれて調理した。
最後に参加者らは修了証書とともに、日本薬膳学会が認定する「健美薬膳師」の資格を授与された。
三交ドライビングスクールから参加した北端真一さん(52)は「食事によって健康改善していくということに気づけたのでよかった。学んだことを今後の生活に取り入れていきたい」と話した。