第72回春季東海地区高校野球三重県大会の地区予選が20日から県内3地区で始まる。本格的な球春到来を前に、県高野連の審判講習会が8日、松阪市豊原町の松阪商高で開かれ、10代から60代まで幅広い年代の審判員が、座学や実技で判定技術の向上に励んだ。
講習会は審判員の技術向上のため3月と6月の年2回開かれている。この日は今月高校を卒業するなどした新人4人を含む45人が参加。松阪商と暁の選手が模擬試合を行うなどして協力した。
県高野連には約60人の審判員が登録しているが、仕事の都合や高齢化などで試合に出られる人の確保が年々難しくなり、大会運営に支障をきたす場合も。このため高校生向けに審判員講習会を開いたり、新人審判向けに審判ウエア貸与を始めるなど、すそ野を広げる努力を続けている。
今年からは熱中症対策の一環として、夏と秋の県大会で1日の試合数を朝と夕方の2試合に固定する完全2部制が導入される。平日を含めた試合日の増加が予想されるだけに、堤長功審判部長は「審判員を確保し、平日開催に対応できるようにしたい」と話していた。