【津】三重県津市は7日、上下水道管理局職員2人が収賄罪と詐欺罪で起訴されたのを受け、上下水道管理課副主幹の中村一男被告(56)と同課担当技能長の松岡泰成被告(51)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。
管理監督する立場にあった上司など関係職員への処分は職員からの聞き取りなどを経て、あらためて実施する。
松下浩己市上下水道事業管理者は「市民の皆さま、水道使用者の方々に心よりおわび申し上げる」と陳謝。「維持、修繕業務に関する諸問題を受け、服務規律の保持と内部統制の確立、適切な業務執行の徹底を図る」とあらためて述べた。
市上下水道管理局によると、両被告とは5日と7日に面会し、懲戒処分などを伝えた。市に対し、中村被告は「こんなことをして誠に申し訳ない。真に反省している。職場にも迷惑をかけた」、松岡被告は「十分反省している。職場には迷惑をかけた」などと話したという。
起訴状などによると、中村被告と松岡被告は令和4年7月ごろ―昨年4月ごろ、市内の水道修繕工事を同社に委託した見返りに、業者から15回にわたって洗濯機1台など計127点(販売価格計約20万円)の物品を受け取ったとされる。また、中村被告ら市職員が実施した水道修繕工事を同社が施工したように偽り、工事代金をだまし取ったとされる。