伊勢新聞

巡礼姿や草木染を体験 紀北町観光協会、熊野古道楽しむ5コース 三重

【尾鷲ヒノキ製の台を片手に参加を呼びかける担当者=紀北町東長島の町観光協会で】

【北牟婁郡】三重県の紀北町観光協会は、熊野古道初心者向けの企画「超歴史体験キャンペーン」を3月限定で始めた。巡礼姿や草木染などを楽しむ5コースを設定している。

協会によると、熊野古道の世界遺産登録20周年に合わせ、伊勢路との関わり方を提案する新たな企画。来訪者の反応を調べ、定期開催に向けた可能性を探るという。

語り部とともに道の駅海山―夜泣き地蔵間(700メートル)を往復する馬越峠コースは三つ用意。巡礼衣装を着て、プロカメラマンによる撮影会を楽しむコースなどがある。

熊野古道保全活動コースでは、始神峠の腐食した階段の木板付け替え作業などを体験した後、ウッドメイクキタムラ(同町馬瀬)で、尾鷲ヒノキ製の台を製作する。

草木染体験コースでは、町木工陶芸工房(相賀)で、模様を付けた大小2種類の巾着袋に、尾鷲ヒノキの樹皮を煮詰めた染色液と紀州備長炭の灰を使って色づけする。

協会の担当者は「どのコースも語り部やプロがいて安心。3月中はキャンペーン価格で体験できるので、この機会に熊野古道の魅力を味わってほしい」と話している。

料金は千―3千円のコースが多く、撮影会のみ一組1万5千円。協会ホームページの特設サイトから予約する。問い合わせは協会=電話0597(46)3555=へ。