伊勢新聞

伊賀と関連、ミニ展示 明和町の斎宮歴史博物館 「安」刻印の杯蓋出品 三重

【「安」の文字が刻まれた須恵器(斎宮歴史博物館提供)】

【多気郡】斎宮歴史博物館はこのほど、三重県明和町竹川の同館エントランスホールで無料企画展示「伊賀からもたらされた土器」を始めた。会期は21日まで。観覧無料。

同展は同館収蔵品を1品ずつ取り上げ背景を紹介するミニ展示「逸品」として開催し、本年度3回目となる。

今回は史跡斎宮跡東部にある倉庫群「寮庫」区画から出土した、「安」の文字が刻まれた須恵器の杯蓋(つきふた)を出品。「安」が線刻された須恵器は伊賀国府跡や他の伊賀市内の遺跡からも見つかっている。斎宮と伊賀との関連がうかがえ、この須恵器を手掛かりに平安時代初めの斎宮を考える。