【度会郡】三重県の度会町はこのほど、令和7年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比16・5%増の52億4058万円で、過去最大の予算規模。「住民の暮らし安心と、未来への投資」を柱に予算配分した。
歳入は、町税が2・7%減の11億5050万円、地方交付税は11・8%増の16億2千万円。町債発行は122・5%増の5億7380万円で、7年度末の町債残高は27億5104万円となる見通し。
一般財源の不足に伴う財政調整基金の取り崩し額は1億9072万円で、7年度末の基金残高は13億3291万円となる見込み。
歳出は、人件費と扶助費、公債費を合わせた義務的経費が8・9%増の18億791万円。投資的経費は30・8%増の9億4344万円とした。
主な事業では、庁舎の脱炭素化を推進するため、空調や照明、換気設備を省エネ性能の高いものに更新する費用に5億477万円、昨秋に採択された脱炭素先行地域の事業計画にある木質バイオマスやマイクログリッド構築、休耕地太陽光発電にかかる設計などを進める脱炭素先行地域事業に9150万円を盛り込んだ。
地域医療の確保を目指した町診療所開設準備事業に3千万円を計上。子ども医療費助成の対象年齢を中学生から高校生に引き上げ、子育て世帯の負担軽減を図る事業に324万円、非課税世帯の要介護者や障害者を対象に、通院などでタクシーを利用する場合の乗車料の補助金に110万円を盛った。