伊勢新聞

売上不明金、真相究明を 交流施設問題巡り 尾鷲市議会一般質問

【尾鷲】三重県尾鷲市向井の市総合交流施設「夢古道おわせ」の売上不明金問題を巡り、加藤千速市長は5日の市議会一般質問で、指定管理者に対して真相究明を図るよう改めて求めた。西川守哉議員(無所属)への答弁。

同施設の問題を巡っては今年1月、平成30年6月から令和4年10月にかけて、入浴料など600万円以上の売上不明金が出ていたと発覚し、指定管理者の「熊野古道おわせ」が事実関係の確認を進めている。

加藤市長は「大変重く受け止めており、誠に遺憾。大変申し訳なく思っている」と謝罪。現時点で不明確な部分が多いとして「調査が進展し、市に報告があり次第、直ちに事実を公表する」と市民らに理解を求めた。

また、市が同社に支給した「光熱水費高騰対策助成金」286万8千円の全額返還を求めるべきとの指摘に、加藤市長は「水光熱費の高騰に影響を受けていると判断した。問題ないと認識している」と答弁した。