公聴会が議会機能の強化に 松阪市議が書籍出版

【海住議員が出版した「議員も知らない?議会の深層・真相」】

【松阪】三重県松阪市議会の海住恒幸議員(66)=同市西町=はこのほど、「議員も知らない?議会の深層・真相」(税別1800円)をあらま出版(同市湊町)から出版した。公聴会の開催など議会機能の強化を提言している。四六判256ページ。

海住氏は津市美杉町出身。元新聞記者。平成15年に松阪市議選で初当選し、市町合併を経て6期目となる。

同書は松阪市議会の動向を中心に「『儀会』を議会に」「動き出した議会」など七章から成る。

米国首都ワシントン北隣のモントゴメリー郡議会の公聴会を傍聴し、「週に2回、審議中の議案について、住民が自分の考えを述べる機会がある」「1人3分の持ち時間で、次から次へと住民が登壇して発言をする」と記す。一方、日本では「地方自治法に位置付けはあるものの、開催事例はほとんどない」。

議会改革を巡り、「参考人招致によって専門家の知見を聴き、公聴会で市民の意見を求めるという活動を日常的に行っていくようになれば、委員会は強力になる」「本会議の質疑であぶり出された論点を議員同士で共有し、委員会の調査権限を活用することで性能アップを図ることができる」と道筋を描く。

同市日野町の小濱書店などで販売。あらま出版ホームページから購入できる。