伊勢新聞

鈴鹿景況感3期ぶり値改善 令和6年下期

【鈴鹿】三重県鈴鹿市飯野寺家町の鈴鹿商工会議所中小企業相談所はこのほど、令和6年下期(7―12月)の同市景況調査結果を発表。景気動向を示すDI(「良い」と答えた企業割合から「悪い」と答えた企業割合を差し引いた値)はマイナス18・8で、前期調査(令和6年1―6月)より3・6ポイント改善した。

同相談所は調査結果を「3期ぶり現状DI値改善、小売業に改善の兆し」とまとめた。

調査は、市内の会員企業1100社を対象に実施。うち、28・4%にあたる313社から回答があった。

業種別では製造業、小売業、サービス業、その他の業種で改善が見られた。改善幅が最も大きかったのは小売業で、17・6ポイント増のマイナス24・3。一方、飲食業は17・5ポイント減のマイナス37・5となった。

今後の景気見通しDIはマイナス30・8(前期マイナス27・8)でやや悪化を示し、経済回復は鈍化の見通し。

地場産業の自動車関連は、現状DIがマイナス21・1で、前期より39・8ポイント改善。今後の見通しDIはマイナス26・3(前期同)で横ばいとなった。

同相談所では「依然として材料費高騰の影響が続いていると考えられる」と分析した。