小学校卒業記念に絵画展 桑名で後藤さん、自信作100点

【アクリル画の作品「思い出」を見ながら話す後藤さん(右)=桑名市東方のアートスペース美園で】

【桑名】三重県桑名市立益世小学校6年の後藤美杏さん(12)は4日、同市東方のギャラリー「アートスペース美園」で小学校卒業記念展を開いた。4年のときから絵画教室に通う後藤さんが、ここ2年の間に仕上げた自信作約100点を一堂に展示した。9日まで。時間は正午―午後6時(最終日は午後4時まで)。

美しい色使いが目を引く60号のアクリル画「思い出」は、自分自身と弟の一斗君(5カ月)、修学旅行で京都・奈良を訪ねた思い出の場所や好きなものばかりを描いた。

作品は水彩、ペン、日本画もあり、動物や昆虫、「日本一やかましい祭り」と言われる「桑名石取祭」などを描いている。一斗君をモデルにした作品も数点並ぶ。

ギャラリーを主宰し、後藤さんを指導する洋画家の伊藤明淑さん(66)は「自分の世界を表現している。これからの成長が楽しみ」と話す。

今回初めて作品展を開き、一つ夢をかなえた。将来の夢は画家になること。デザイン系学科のある鈴鹿市の飯野高校への進学を目指しているという。

会場で、ポスターコンクールの入選作品も紹介している。後藤さんは「中学になるとコンクールのレベルが高くなってくるので、もっともっと頑張りたい」と話した。