伊勢新聞

南伊勢町、一般会計118億円 過去最大規模

【度会郡】三重県の南伊勢町はこのほど、令和7年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比0・3%増の118億515万円。平成17年の合併以降、過去最大の予算規模となった。

活力ある産業・経済▽安全安心のまち▽子育て応援日本一のまち▽誰もが元気なまち▽輝きをもてるまち―を5つの柱とし、「買い物不便・困難対策」を加えた6つの重点プロジェクトを中心に予算を編成した。

歳入は町税が6・9%増の9億9776万円、地方交付税は1・5%増の53億円。町債発行は13・6%減の21億7370万円で、7年度末の町債残高は126億6724万円となる見通し。

一般財源の不足に伴う財政調整基金の取り崩し額は5億2357万円で、7年度末の基金残高は6億6482万円を見込む。

歳出は、人件費が7%増の17億2274万円、扶助費が7・3%増の6億7994万円。投資的経費は13%減の24億4011万円とした。

主な事業では、令和九年の開校を目指す南島地区の小中学校統廃合推進事業に10億6085万円を計上。神前浦地区の津波避難タワーの設計費などを含む避難場所整備事業に2億600万円を盛り込んだ。

町制20周年を迎えるにあたり、町民とともに一年を通して町を盛り上げるための町制20周年記念事業補助金に200万円、11月9日に宿田曽漁港などで開催される「全国豊かな海づくり大会」の推進事業に657万円を盛った。