三重労働局は4日、1月の一般職業紹介状況を発表した。県内の有効求人倍率(季節調整値)は1・14倍となり、前月から0・01ポイントの上昇。3カ月ぶりに前月を上回った。
同局によると、有効求人倍率の全国順位は一つ上げて34位に。19カ月連続で全国平均を下回った。「改善の動きに弱さが見られる」などとする雇用情勢の判断は据え置いた。
有効求人数は前月比1・5%(430人)増の2万8775人で、12カ月ぶりに増加した。有効求職者数は0・4%(96人)増の2万5230人で、2カ月ぶりに増加した。
新規求人倍率は前月比0・24ポイント増の2・13倍となり、2カ月連続の上昇。宿泊・飲食サービスや建設など13業種の新規求人数が前年同月を上回り、卸売・小売などの5業種が下回った。
飲食業では、フランチャイズで複数の店舗を手がける飲食業者からの大口求人があった。建設業では年度末の受注を見込み、これまで控えていた求人を出す動きがあるという。
一方、同局は「物価高や賃上げの影響で求人を出す余裕のない事業者が多く、有効求人倍率の上昇は見通せない。今後も引き続き1・1倍台の半ばで推移するだろう」としている。