【尾鷲】三重県の尾鷲市は3日の市議会本会議で、新年度にかけて市内農産物などを扱う直売所を試験的に開設すると明らかにした。仲明議員=無所属=の一般質問への答弁。
市によると、有機農業の生産から消費までを地域一体で取り組む「オーガニックビレッジ」の第2段階として、流通の促進に向けた「営業販売本部」体制を構築する。
地域内での流通量を増やそうと、市内の空き店舗を活用した直売所を初めて展開。市特産の甘夏や虎の尾を始めとする農産物やジビエ、加工品などを幅広く販売する。
加藤千速市長は「開設時期は近々に明らかになる」と発表。市内での販売は小売店などにも働きかけるとした上で「市外では加工品の流通を展開したい」と答弁した。
このほか、適切な森林管理での二酸化炭素(CO2)吸収枠を販売できる「Jクレジット」の直近3年度分(約1000トン)が11日にも認証されるとの見通しも示された。