
【いなべ】三重県いなべ市の能楽教室「たのしい能楽」の発表会「こどもびな」が2日、同市員弁町笠田新田の員弁老人福祉センターであり、約80人が楽しんだ。
OGの中学生1人を含む年中児―小学5年生の15人が出演。舞台のひな壇にひな人形のように座り、一口謡(ひとくちうたい)や小鼓を披露した。かわいらしい姿に客席にいた人たちは目を細め、カメラを向けていた。
19年にわたり指導してきた小川直子さん(87)が退任し、はなむけとして小学3年の男児が高砂(たかさご)の「せんしゅうらく」を披露した。
小川さんは「子どもたちに日本人の心を伝えたいと夢中で過ごした19年だった。これからも影ながら応援していく」と話した。