【伊勢】厄よけで知られる三重県伊勢市楠部町の松尾観音寺で1日、初午(はつうま)大祭が始まった。2日まで。
寺には、約600年前、本堂が火災に見舞われた際に裏の池から龍神が現れ本尊を守ったという伝説があり、毎年3月の初午の日に、厄よけや開運を祈願する参拝者でにぎわう。
陽気に恵まれたこの日は、朝から多くの参拝者が訪れ、線香の煙を浴びて身を清め、祈祷(きとう)を受けて一年の無事を祈願していた。厄年で参拝に訪れた市内の男性会社員(42)は「去年は手術をした。厄を払い、今年は元気に過ごせるよう、普段から運動して健康に気をつけたい」と話していた。
寺では、2日間で約8万人の参拝者を見込んでいる。木造隆誠住職(52)は「厄年の方だけでなく、家内安全や開運を願って毎年多くの方が参拝される。平穏無事な一年であるようおつとめさせていただきたい」と話していた。