伊勢新聞

関の山車でのお囃子体験 亀山市内の子ども4人参加 三重

【波多野会長(左端)の指導で小太鼓を叩く子ども(前列右から2人目)=亀山市関町中町の関の山車会館で】

【亀山】三重県の亀山市関町中町四番町山車文化保存会(波多野祐一会長)は1日、同町中町の関の山車会館で、市内の子どもを対象に、山車で演奏する「お囃子体験会」を開いた。

同保存会は、関宿祇園夏祭りで関宿街道を巡行する関町内の山車4基のうち、1基を所有。地元の小学生14人がお囃子を担当している。近年、山車に関わる子どもが少なくなっていることから、体験会を通じ、山車に興味を持ち、保存会に入会してもらうのが狙い。

この日は、同町内の2―5歳児計4人が参加し、波多野会長(43)の指導で、バチを手に持ち小太鼓のお囃子演奏を体験した。同町会下の年中園児、安樂百桃ちゃん(5つ)は「楽しくたたけて面白かった。今年の夏の祇園祭りで、太鼓をたたきたい」と笑顔で話した。

波多野会長は「江戸時代から継承している『関の山車』を絶やすことのないよう、伝統を守り続けるためにも、多くの人に協力していただければ」と語った。

また、参加者らは、関宿街道一帯で開催している「東海道のおひなさま」の期間に合わせて、各店舗や民家、公共施設に展示中のひな人形を見学した。