【津】三重県津市稲葉町の障害者支援施設、県いなば園の多機能事業所「工房いなば」は28日、同市白山町二本木の市白山総合文化センターまちのギャラリーで「第13回ほのぼの展」を開いた。同所で創作活動をする40―80代の利用者9人の織物を使った小物やイラストなど計約400点を展示・販売している。3月1日まで。午前10時―午後3時。入場無料。
同工房生活介護の日中活動で専用の織機で手織りした「さをり織り」や、描画の成果を発表し施設への理解を深めてもらおうと年1回開催している。
会場には色とりどりのポーチ、かばん、帽子などのほか、利用者が描いたイラストのステッカーや愛らしいヘビのぬいぐるみなど多様な作品が並び、壁面には制作風景を投影し日頃の様子を見ることができる。
今回初めて設けたワークショップコーナーでは、来場者が利用者とスタッフの手ほどきでさをり織りの缶マグネットやブローチ作りに挑戦した。
生活介護支援員で同展担当の井田洸さん(29)は「自分の作品を見て、目の前で買ってもらうのはうれしい。利用者にとって一年の一番の目標になっている」と意義を話した。