中村「150キロ投手に」 山商右腕は明治大へ 県内高校球児進路

【野球部OBとの交流戦に同期の仲間と臨んだ中村帆高(宇治山田商=中央)=1月】

三重県立宇治山田商高3年の144キロ右腕中村帆高は東京六大学野球の明治大に進学する。身長180センチ後半の均整の取れた体から繰り出す「少しくせのある」ストレートとスライダーが武器。同校が16年ぶりの甲子園1勝を挙げた昨年3月の選抜高校野球大会では抑えとして登板し、2試合で5イニング自責0。高校最後の夏はエースナンバー「1」を背負った。

鳥羽市出身。野球を始めた小学時代からプロ野球選手になることが夢で「現役のプロを多く輩出している大学で野球をやりたい気持ちが強かった」。大舞台で自分の投球ができたセンバツの経験も大きかったという。

2020年当時の宇治山田商のエースだった兄・伊吹さん=中央大4年=の助言も受け、下半身を中心にしたトレーニングで昨夏以降5、6キロ増量するなど準備に余念がない。「持っている球種を生かしつつ球速のアベレージを上げたい。大学4年間で平均球速150キロを投げる投手になりたい」と意気込む。