4月から電子契約実施 松阪市、一般競争入札で 三重

【定例会見に臨む竹上市長=松阪市役所で】

【松阪】三重県の竹上真人松阪市長は25日、市役所で定例記者会見に臨み、4月から一般競争入札の電子契約を実施すると発表した。

電子契約は紙の契約書への記名押印に代え、クラウドサービス上にアップロードした契約書データに電子署名する。収入印紙代がかからない。「市の魅力を感じることができるDX(デジタルトランスフォーメーション)」の一つとして取り組んだ。県内では菰野町と紀北町で実施している。

4月以降の公告案件から、落札者の希望があれば電子契約を可能とする。弁護士ドットコム(東京都港区)が提供する「クラウドサイン」を利用する。

同市は昨年10月から、物品発注案件について電子契約を試行運用し、22件のうち電子契約が九件あった。入札参加者数は延べ48者あり、同18者が電子契約を希望した。事業者へのアンケートでは、製本・記名押印や来庁・郵送の手間が省けたなどの声があった。

竹上市長は「収入印紙は金額に応じて貼るが、電子契約は紙ではないので要らない」とアピールした。