園児、職員ら64人が食中毒 ノロウイルス検出 桑名・三重

三重県は21日、らいむの丘保育園(桑名市)に通う園児ら64人が下痢などの症状を訴えたと発表した。県は園などでの昼食が原因の食中毒と断定。敷地内の調理業者「三重給食センター福祉ビレッジ事業所」を営業禁止処分とした。

県によると、症状を訴えた64人のうち、41人は保育園や同じ敷地内の児童福祉施設に通う児童。残る23人は保育園の職員ら。14日から17日にかけ、腹痛や発熱などを発症した。入院した人はおらず、全員が快方に向かっている。

県は保育園などで13日に提供された昼食が原因とみている。この日の昼食では、サーモンの揚げ煮、納豆あえ、ほうれん草の煮浸しなどが提供された。保育園を含め、敷地内にある3施設の利用者や職員ら計176人が食べたという。

保育園が15日、桑名保健所に「複数の利用者に症状がある」と連絡して発覚。調理の従事者や患者の便からノロウイルスが検出された。保育園は給食を中止し、弁当を提供して対応している。県は再発防止策などが確認でき次第、営業再開を認める。