
国内外の大会で優秀な成績を残した三重県ゆかりのスポーツ関係者を県などが年1回表彰する式典が20日、津市内で行われた。のべ計約170個人12団体が該当し、バスケットボール男子18歳以下代表の白谷柱誠ジャック選手を擁し、昨年8月の全国中学校大会男子の部で史上初の3連覇を達成した四日市メリノール学院中は県、県スポーツ協会からそろって表彰を受けた。
県の表彰は、将来有望なジュニア選手とその指導者に津市出身の女子レスリング五輪金メダリストの名を冠した賞を贈る「吉田沙保里大賞」、県スポーツ協会の表彰は「特別優秀チーム賞」。190センチ後半の高身長と高い技術でチームの得点源として活躍したことに加えて、U―18代表にも選ばれた3年生の白谷選手は、県民に明るく元気な話題を提供したとして「県スポーツ奨励賞」も贈られた。
3年生はそれぞれの進路に進む。四日市メリノール学院高に内部進学する前主将の仲見優汰選手は「(高校3年間で)全国大会に出てベスト8、ベスト4を目指して行きたい」。昨年暮れのウインターカップで全国優勝した福岡大大濠高校に進む白谷選手は「高校でも日本一を目指す。自分の夢に近づくため技術も磨きたい」と話した。
山﨑修コーチも選手とともに吉田沙保里大賞を受賞。福岡県の公立中教諭を経て、創部から関わった同中男子バスケ部で全中3連覇を達成したことについて「子どもたちが頑張った結果」と話し、手を離れる3年生については「基礎的なこと、嫌だけれどやらなければならないことを進んでやる選手に育ってくれた。今後が楽しみ」と目を細めていた。