伊勢新聞

最新救急車の運用開始 鈴鹿市消防、電動ストレッチャーや光り方変わる警光灯 三重

【電動ストレッチャーの取り扱い方などを実演する消防職員=鈴鹿市飯野寺家町の市消防本部で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市飯野寺家町の同市消防本部は21日、同本部で、22日から運用開始する最新救急車の1台を報道陣に公開した。最新の機能や安全性について広く周知することで、救急活動への理解を深めるのが狙い。県内では3番目の導入となる。

8年ごとに実施する車両更新による新車両導入で、今回購入したのはトヨタ救急車ハイメディック。

主要装備に、ボタン操作で昇降する電動ストレッチャーを搭載するほか、活動状況に合わせて発光パターンが自動で変化し、より安全な救急搬送ができる大型散光式警光灯など備える。

そのほか、絶え間ない胸骨圧迫で救命処置を支援する自動式心マッサージ器を搭載する。

総事業費は2443万1000円で、内訳は車両価格2340万8千円、救急資器材1202万3千円。

消防課の村田暢彦課長は「救急搬送が年間1万件を超える中、最新機能の導入が救急隊員と傷病者の負担軽減につながる」と話した。

市の救急車は予備を含め10台あり、通常は9台で運用する。