除災招福願い獅子舞 鈴鹿・椿大神社で厄除大祭 三重

【「初段の舞」を奉納する獅子舞役=鈴鹿市山本町の椿大神社で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市山本町の椿大神社(山本行恭宮司)は21日、厄除大祭を開いた。県内外から厄年や還暦などの年祝、年男、年女、星祭にあたる約200人が参列して、約1300年の伝統をもつ県無形民俗文化財「獅子神御祈祷神事」などで除災招福を祈願した。

山本宮司の祝詞奏上に続き、獅子舞と笛、太鼓役8人による、天地人四方八方をはらい清める「初段の舞」が厳かに奉納され、参列者の無病息災を祈念した。

祭典後、山本宮司が天・地と1月から12月までに見立てた鏑矢(かぶらや)14本を次々と射て、向こう1年間の邪気をはらう「大的弓神事」が外拝殿前であり、的を射抜くたびに参列者らから拍手が送られていた。

愛知県知多郡から参加した、平野巳津夫さん(59)は「とてもすがすがしい気持ちになった。今年1年、無事に過ごせそうです」と話していた。