【津】三重県の津市発注の水道修繕工事を巡り、職員2人らが逮捕された贈収賄事件で、市内の水道業者でつくる組合から特定の業者に発注が偏っているとの指摘を受けていたことについて、前葉泰幸市長は20日の定例記者会見で、「組合側にも問題はあった」と述べ、組合側も工事を受け入れるために改善すべき点はあったとの見方を示した。
特定業者への発注の偏りに対する組合からの指摘は、昨年6月に市がインターネット記事で指摘を受け調査を開始する前の令和5年9月に受けていた。市によると、偏りは一時的に改善されたが継続しなかったとする。
前葉市長は、組合に発注せず、職員が特定業者に直接発注する不適切な状況が常態化していたとの認識を示した。その上で「組合で工事が決まらないとなり、特定の業者に集中した。組合が工事を受けていれば良かったわけで、うまくいかなかったのなら組合自体、システムを変えなければいけなかった」と話し、組合側の対応にも問題があったとの見方を示した。