伊勢新聞

伊藤守町議が出馬表明 木曽岬町長選、三重

【木曽岬町長選への出馬を表明した伊藤氏=桑名市役所で】

【桑名郡】伊藤守木曽岬町議(70)=3期、雁ケ地=は19日、桑名市役所で記者会見し、任期満了(5月4日)に伴う4月15日告示、20日投開票の木曽岬町長選に無所属で立候補すると表明した。

伊藤氏は「町の人口はピークが7231人で、どんどん減って、現在は外国人が620人、日本人が5200人。少子化に加えてこんな不便な所には若い人が住まないし、結婚して町外で住むパターンが多い」とした上で「便利な町にしていかないと住みよい町にならない。細かいところを少しずつ修繕していくことで町がもう少し良くなる」と語った。

政策として、防犯▽防災▽子育て支援▽コミュニティバス―を挙げた上で「議員一期目に町内全域を回る青色回転灯パトロールを立ち上げ、巡回しているが、昨年12月に七件、1月に10件の空き巣が発生しており、近隣の弥富市と比較すると狙われている感じがする。補助金を使って防犯カメラの設置を促すなどもう少し行き届いた防犯ができると思う」と強調。

さらに「避難タワーは雨風にさらされ、高齢者には厳しいので、屋根を付けたい。結婚支援事業は県の補助がなくても続けていくべきと思うし、自主運行バスの最終時間延長と料金見直し、干拓の開発、企業誘致、環境問題、道の駅なども考えていきたい」と述べた。議員職については「3月の議会まで務め、町長選への出馬で自動失職になる予定」と語った。

伊藤氏は同町出身。愛知県立佐屋高校卒。平成25年4月の町議選で初当選し、現在3期目。農業に従事し、参院議員秘書も務めた。町長選を巡っては、今のところ伊藤氏のほかに出馬表明はなく、現職の加藤隆氏(80)=4期、和泉=は不出馬を表明している。