【亀山】三重県亀山市はこのほど、市の4つの大規模施設整備事業の基本的考え方として、全体スケジュールを初めて明らかにした。新ごみ処理施設の建設を最優先し、令和15年度の供用開始を目指す。これに伴い12年度に開庁を計画していた新庁舎建設は6年遅らせ、18年度とした。
4事業は、6年5月策定の「財政構造改革骨太方針2024」に位置付けたもので、新ごみ処理施設建設(総事業費84億円)と新庁舎建設(同95億円)、学校施設等長寿命化(改修、同37億円)、新し尿処理施設建設(同28億円)。
新ごみ処理施設は市民生活への影響が大きいほか、現施設では今後4年間で約20億円を超すランニングコストが見込まれるため、新施設の早期整備により経費削減を図る
一方、新庁舎建設は、新ごみ処理施設整備を優先したことで6年延期となる。また、学校施設等長寿命化に関しては、9年度から亀山と中部の2中学校、亀山東小学校を優先し、改修工事を行うとした。
新し尿処理施設については、耐用年数を勘案し、新ごみ処理施設と新庁舎の整備の完了後、整備を進める。
櫻井義之市長は「将来にわたる財政的負担を可能な限り軽減する整備スケジュールを検討し、現時点での考え方を示したもので決定したものではない」と述べ、「事業を進める上で、総合計画への反映を検討する」と語った。