高額な預金解約に声かけ 特殊詐欺防ぐ 伊勢の百五銀支店に感謝状

【松岡署長(右端)から感謝状を受けた行員ら=伊勢市河崎の百五銀行河崎支店で】

【伊勢】特殊詐欺被害を未然に防いだとして、三重県警伊勢署は17日、伊勢市の百五銀行河崎支店(石田博章支店長)と、行員の柳田恵美子さん、荒川千奈さんに感謝状を贈った。

先月31日午後2時ごろ、市内の80代女性が来店した。対応した柳田さんに女性は「定期預金を解約し、全額持ち帰りたい」と申し出たため、担当者の荒川さんに連絡。高額だったため、2人が女性に理由を確認すると、落ち着かない様子で「守秘義務があるので言えない」などと話したことから詐欺を疑い、事情を聞いて警察に通報し、被害を未然に防いだ。

同支店で、松岡善則署長が感謝状を手渡し「今後も水際で声かけをしていただくなど、1件でも被害を防止できるよう協力をお願いしたい」と感謝を述べた。

5年ほど前にも詐欺の被害を防いだ柳田さんは「お客さまに、とにかく落ち着いていただくことが大事。詐欺の手口は巧みになっているので、しっかり声かけしていきたい」と話した。

同署は、国際電話を利用した特殊詐欺が増えていることから、国際電話からの着信を止めるサービスの活用を呼びかけている。