台湾児童とオンライン交流 津・安濃小6年 タブレット活用、英語で文化紹介

【オンラインで台湾の小学生と交流する児童=津市安濃町内多の市立安濃小で】

【津】三重県の津市立安濃小と台湾高雄市の鳳陽國民小學とのオンライン交流が18日、津市安濃町内多の同小であった。昨年10月に始まり3回目。同小の6年生23人と台湾の6年生26人が3、4人ずつに分かれ、タブレットを活用して互いの文化を紹介し合った。

同小は児童の英語学習やコミュニケーション能力の向上を図る目的で、三重大教育学部の中川右也准教授らの仲立ちでオンライン交流を開始。これまでの2回で自己紹介や学校紹介をし合い、昨年末には田中英校長が中川氏らと訪台し同校関係者と交流を深めた。

【オンライン交流する日台の児童】

最終回のこの日、児童は7班に分かれて互いの正月文化を英語で紹介したほか、好きなアニメや動物の写真を見せ合った。児童が翻訳ソフトを使って台湾の正月の遊びを尋ね「マージャン」との返答に驚く場面もあった。

内田蓮汰さん(12)は「1回目はうまく話せなかったけど3回目の今日は完璧にできた。もっと英語を頑張ってコミュニケーションを取れるようにしたい」と話した。

オンラインのシステムにうまく入れなかったり途中で切れたりする班も。安永らんさん(12)は「大変だったけど英語が伝わり反応してもらえると楽しい。日本語で『こんにちは』と言われ、私も台湾の言葉をしゃべれるといいと思った」と述べた。

担任の若林みなみ教諭(35)は3回の交流で児童が「当初想定した以上に相手に伝わるようタブレットを活用し自分で調べるようになった」。中川准教授(44)は「失敗したり緊張したり2回、3回と交流することで自分事になる。人間関係を作り、持続可能な教育にすることが大事」と話した。