カツオ一本釣りへ出港 尾鷲の「第23長久丸」11月下旬に帰航 三重

【長久丸を見送る乗組員の関係者ら=尾鷲市三木浦の三木浦漁港で】

【尾鷲】三重県尾鷲市三木浦町の水産会社、長久丸のカツオ一本釣り漁船「第23長久丸」(119トン)が17日、同町の三木浦漁港を出港した。日本近海で操業し、11月下旬に帰航する予定。

同船の乗組員22人と関係者らは出港前、和歌山県の青岸渡寺などで海上安全を祈願した。乗船を終えた午後3時半過ぎ、次第に風が強まる中でいかりを引き揚げ、ゆっくりと岸を離れた。

3年連続で船頭の石森優樹さん(33)は「昨年は不漁だったが、今年は5億円は水揚げしたい。満足のいく成績を残して帰ってくる」と話し、漁港に集まった約50人の関係者の声援に応えた。

今季は小笠原諸島を目指し、群れの動きを追って沖縄から三陸までの近海で操業する。大門長正社長は「新しい乗組員もいて、士気が高まっている。他に負けないよう頑張りたい」と話した。