津市なぎさまち魅力向上考える 開港20年シンポ

【あいさつをする朴会長=津市なぎさまちの津なぎさまちベイシスカで】

三重県津市なぎさまちの津市なぎさまちベイシスカで16日、17日で開港20周年を迎える津なぎさまちのさらなる魅力向上を考える「津なぎさまち開港20周年記念シンポジウム」があり、約80人が参加した。津なぎさまちイメージアップ事業実行委員会(会長・朴恵淑三重大学客員教授)が主催し、津市が共催した。

このシンポジウムは津なぎさまちが開港20周年を迎えるのにあたり、なぎさまちの重要性を改めて認識するとともに、海上アクセスの利用促進や津なぎさまちのイメージアップや賑わい創出について考えようと開催された。

同実行委員会の朴会長は「山と空と里と海をつなげる唯一の三重の玄関口は『津なぎさまち』。SDGsをはじめ、あらゆるプラットフォームが津なぎさまちであることをみなさんから認めてもらえるようこれからも頑張っていきたい」とあいさつ。

シンポジウムは二部制で、一部のテーマトークでは朴会長が「津なぎさまち20年の歩みと持続可能な港づくり」について、中部国際空港の新屋修一執行役員が「中部国際空港の成長と三重県への観光効果に」ついて講演した。

二部のパネルディスカッションでは津市の前葉泰幸市長が進行役を務め、津エアポートライン小嶋光信社長や名城大学理工学部松本幸正教授ら5人が津なぎさまちのさらなる魅力向上に向けて意見交換をした。

【パネルディスカッションで意見を述べる小嶋社長(右端)=津市なぎさまちの津なぎさまちベイシスカで】

小嶋社長は津エアポートラインが中部国際空港の国際線利用客を取り込めていないことに触れ、「アジアに向かって分かりやすい案内や宣伝をしていくことができれば、津を中心として三重県観光のアドベンチャーツーリズムのメッカの位置を結んでつけられる」と説明。

松本教授は「生活様式の変化により、ビジネス需要や海外団体客による爆買いは戻らないのではないか。過去にとらわれず、次の観光に向けて戦略を打たなければいけない」と話した。