▼鳥インフルが猛威を振るっている。昨秋から今年1月まで14道県の51施設で発生し、約1千万羽が殺処分された。これは過去最高のペース。そのため卵の価格が上昇を続けている。米国も同じで、NYで1ダース10㌦(約1500円)を超えた
▼しかし、日本のメディアはことの重大さをわかっていないのか、卵のようなことばかりを取り上げ、鳥インフルの深刻な最新情報を伝えない。それは、人間にうつる可能性が高まっていることだ。これまでは鳥から鳥だったのに、昨年、米国で乳牛への感染が起こり、さらにヒトにも感染して死者まで出た
▼カリフォルニア州は非常事態宣言を発令、CDC(米国疾病対策予防センター)はヒト・ヒト感染への警告を出した。もしヒト・ヒト感染が発生すれば、コロナのような世界的なパンデミックが必至。WHOは各国に呼びかけワクチン研究を進めている
▼ところが、トランプは中国寄りとしてWHOから脱退。米の資金が絶たれると、鳥インフル予防は後退する。次のパンデミックでWHOが機能しないとどうなるか?ウイルスは日々刻々、生物の体内で変化している。