伊勢新聞

サイバー犯罪対策学ぶ 名張でセミナー、経営者ら参加 三重

【県警察本部生活安全部サイバー犯罪対策課員による講演(あいおいニッセイ同和損害保険三重支店提供)】

【名張】あいおいニッセイ同和損害保険は12日、三重県名張市南町の名張産業振興センター(アスピア)で「情報漏洩に学ぶ事業継続のための情報セキュリティセミナー」を名張商工会議所と共催で開き、県内の企業経営者やシステム担当者ら33人が参加した。

同社は令和5年11月、警察庁とサイバー攻撃の被害防止に関する連携協定を締結しており、セミナーはサイバー犯罪と対策を知ってもらう狙い。

セミナーは3部構成で、第1部では県警察本部生活安全部サイバー犯罪対策課と中部管区警察局県情報通信部情報技術解析課が、日常業務内のサイバー犯罪のリスクを解説。県内での被害事例を報告したほか、ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)の感染デモを見せた。

第2部ではNTT西日本の大塚庸介主査が、ウイルス対策ソフトをはじめ、ネットワークや外部接続機器など、システム上のさまざまな観点で対策を考えなければいけないと強調。「はじめにパソコン、次にネットワークと多層的に防御することが大切」と話した。

また、日本通信機器の浜砂昭文部門長が情報セキュリティ診断の重要性や自社のセキュリティサービスを紹介。

第3部では、あいおいニッセイ同和損害保険三重支店名張支社の北崎晃平さんがサイバーセキュリティ保険を活用したリスクの移転などについて解説した。