津に13階建て新社屋完成 中電パワーグリッド三重支社

【完成した中部電力パワーグリッド三重支社の新ビルと左の旧ビル】

【津】中部電力パワーグリッド(名古屋市東区、清水隆一社長)は14日、津市丸之内の三重支社(速水敏浩支社長)敷地内に新築した13階建て社屋の竣工(しゅんこう)式を開いた。

昭和37年築の4階建て旧ビルの老朽化に伴い隣接地に建てた。南海トラフ巨大地震・津波に備え、土とセメントを混ぜる液状化対策の地盤改良で約2メートル盛り土した。

新ビルは建築面積1784平方メートル、延べ面積1万6823平方メートル。鉄骨造り一部CFT(コンクリート充填(じゅうてん)鋼管)造り。地上11階と、最上部のエアコン管理・エレベーター保守の塔屋2階から成る。高さ58・7メートル。

外観は、南北方向が平面で重厚感を、東西方向が曲線を描いて温かみを演出したという。

内部は事務所と会議室の他、グループ企業が入居する。5階に食堂やカフェ、健康管理室、休憩室の和室、防災備蓄品倉庫など厚生関係を集め、災害時の一時避難場所として活用する。

内覧会で清水社長は「防災拠点、社員の活力・企業価値の向上、地域貢献をテーマに設計、建築した。津波避難ビルとして津市に申請し、1階はオープンスペースにする。最大限利用し、皆さんのお役に立てるように努力したい」と話した。

【中部電力パワーグリッド三重支社新ビル1階での竣工式=津市丸之内で】