南伊勢町発注の工事で死亡事故を起こしたとして、三重県は13日、同町小方竈の建設会社「松建」を14日から1カ月間の指名停止にすると発表した。
県によると、同社の男性作業員が昨年7月24日、同町新桑竈の水路工事で、土砂を積んだ手押し車を引いて傾斜25度の通路を下る途中に転倒。手押し車の下敷きとなり、死亡した。
同社と同社の代表は同年10月、必要な安全対策を講じなかったとして、労働安全衛生法違反で伊勢簡裁からそれぞれ罰金20万円の略式命令を受け、県は重大な事故に当たると判断した。
また、県は13日、同社に建設業法に基づく監督処分(指示)を出し、安全管理体制の整備や社内教育など、再発防止対策を講じるよう求めた。