伊勢産イチゴでスイーツ 高校生が考案

【伊勢産イチゴを使った「とぶさたて伊勢ミライパルフェ」をPRする高校生たち=伊勢市本町のキクイチ分室で】

【伊勢】食を通じて伊勢の魅力を発信しようと、三重県伊勢市の高校生たちが市内産のイチゴを生かして考案したスイーツ「とぶさたて伊勢ミライパルフェ」が完成した。市内の外宮参道沿いにある観光交流拠点「キクイチ分室」のカフェで限定販売する。

同市小俣町で生産が盛んなイチゴ「かおり野」を使用したパフェ。切り株に枝を突き刺したような見た目は、伐採した木の循環を願う神事「とぶさたて」の風習を表している。容器にイチゴや、イチゴと甘酒のジェラート、イチゴソース、豆乳ヨーグルトを層にし、切り株と木の枝に見立てた米粉クッキーを添えた。

食物アレルギーの人も安心して食べられるよう、牛乳や小麦粉、卵などは使用していない。また食品ロス軽減を意識し、食材のイチゴは、形が悪い規格外品を活用するなど工夫を凝らした。

高校生が地域活性に向けた活動を企画、実践する市の事業「いせミライプロジェクト」の一環。市内の高校に通うプロジェクトメンバーの5人がアイデアを練り、地元の洋食店「伊勢創作ビストロミルポワ」が商品化した。

1個800円(税込み)。販売は今月限定で、次回は22、23の両日に提供する(数量限定)。

メンバーの皇學館高1年寺西さくらさん(16)と尾崎莉央さん(16)は「切り株クッキーを割ると、中はイチゴづくし。たくさんの人に食べてもらい、伊勢の食や文化について知ってもらえたら」と話していた。