ガソリンで脅され、強盗想定の防犯訓練 四日市追分郵便局

【ガソリンとライターで脅して金を要求する強盗犯役(左手前)=四日市市追分の四日市追分郵便局で】

【四日市】三重県警四日市南署は13日、同市追分の四日市追分郵便局で、金融機関対象の強盗事件を想定した防犯訓練を実施した。署員と同局員ら15人が参加した。

強盗犯役の署員が窓口で「金を出せ、出さないと全員殺すぞ」と書かれたメモを示し、ガソリン入りペットボトルとライターを手に「火をつけるぞ! 金を入れろ」とバッグを差し出した。局員が金を詰める間も「動くな」と脅し、バッグを奪って逃走した。局員らはカラーボールを持って逃走する犯人を追う訓練をした。

通報で駆けつけた署員が、犯人の身長や服装などの特徴を聴取した。同署生活安全係長は「冷静な対応だった。金融機関の中でも銀行より郵便局の方が狙われる確率が高い。ガソリンは非常に危険な凶器、万一火がつけられたらすぐに逃げていただきたい」と講評した。

種村佳知局長(63)は「緊張感のある訓練で勉強になった。局員一同、防犯意識のより一層の向上に努めたい」と話していた。