生徒考案のバーガー提供 津・榊原温泉湯の瀬で久居農林高デー 三重

【自ら調理する生徒=津市榊原町の「湯の瀬」レストランで】

【津】温浴施設やレストランなどを備えた三重県津市榊原町の「榊原温泉湯の瀬」で11日、「久居農林高校デー」があった。生徒考案のバーガー2種をレストランで提供し、榊原特産の古代米を使った焼き菓子の土産物を特設コーナーで販売した。

「榊原の地域振興を考える会」(奥山知喜会長)と同校の連携の一環で、生活デザイン科食生活コースの3年生がバーガーメニューを、農業科食品コース食品クラブの3年生が新たな焼き菓子をそれぞれ考案した。

この日は生徒12人がレストランの厨房(ちゅうぼう)やフロア、特設コーナーのカウンターで忙しく活動した。

厨房では「さっぱりしらすバーガー」と「梅しそチーズバーガー」を生徒自ら調理して提供。注文した女性は「お風呂だけのつもりが高校生のメニューと聞いて食べようと思った。おいしかった」と完食した。

鶏ミンチとアオサを使ったしらすバーガーを考えた宇野水晶さん(18)は「栄養バランスが偏らないよう考えるのが難しかったが、レシピを考える力がついた。おいしそうに食べる姿を見てうれしい」と話した。

カウンターでは生徒が考案し津市のパン店「ラ・ミシェット」が製品化した新商品のパウンドケーキなどを販売。昨年に続き2品目の焼き菓子を考えた山口愛実さん(18)は「商品開発は大変だが(完成した)最後の景色を想像するとやる気になる」と述べた。

奥山会長(77)は「地元の高校生には体験の場になり、施設は若い感覚をメニューに生かせる。互いに活性化し地域に波及するといい」と期待を込めた。

【商品開発した焼き菓子を販売する生徒ら=津市榊原町の「湯の瀬」特設コーナーで】