獅子神楽、勇壮に舞う 一之瀬神社で例大祭 度会町・三重

【勇壮に舞う南中村地区の獅子神楽=度会町脇出の一之瀬神社で】

【度会郡】三重県度会町脇出の一之瀬神社(濱岡裕之宮司)で9日、例大祭が営まれた。南中村地区の住民らが県指定無形民俗文化財の獅子神楽を奉納し、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を祈願した。

一之瀬獅子神楽は、南北朝時代に一之瀬城にあった獅子頭4頭のうち3頭を分け与えたのが始まりとされ、同神社の氏子の南中村、脇出、市場、和井野の4地区が地区ごとに異なる獅子頭や舞を受け継いでいる。

今年は午前中に、南中村地区と脇出地区がそれぞれの地元で舞を披露。午後から南中村地区の住民らが神社を訪れ、獅子神楽を奉納した。てんぐが場を清めると獅子が登場し、笛や太鼓の音色に合わせて勇壮に舞った。

伊勢市から訪れた70代男性は「近くで見ていたので迫力があり、楽しめた」と話していた。