【尾鷲】増築と改修工事を終えた三重県尾鷲市古戸町の尾鷲署で10日、新庁舎内覧会があり、地域住民ら約100人が参加した。同市矢浜の仮庁舎は17日に廃止され、同日から新庁舎の供用を始める。
JR尾鷲駅からほど近い尾鷲署は、昭和45年の完成から半世紀以上がたち、老朽化に伴う壁面のひび割れが進み、署内の設備にも課題があった。昨年度に増築と改修工事に着手していた。
新庁舎は、カウンターや道場に尾鷲ヒノキなど県産材を使用。女性用トイレを増やしたほか、災害時に5日間連続で稼働できる非常用発電機も備えた。免許講習などに使う別棟も新設された。
この日は、市民や紀北町の職員らが署員の案内の下、カウンターや会議室、多目的ホールなどを見学。署員らは車いす利用者に対応した一段低い窓口や、多目的ホールの用途を紹介していた。
青井康造副署長は「親しみやすく頼れる警察を目指す中、皆さんが安心して訪れることができる庁舎になった。この施設に恥じないよう、職員一同懸命に職務にまい進したい」と話している。