【四日市】三重県警四日市北署は7日、四日市市の60代無職女性がSNS(交流サイト)を通じて知り合った人物に、約12600万円分の暗号資産をだまし取られたと発表した。詐欺事件として捜査している。
同署によると、女性は昨年4月ごろ、フェイスブックに「中村謙介」と名乗るアカウントからダイレクトメッセージが届き、LINE(ライン)を登録。毎日のようにやりとりを続け、暗号資産を利用した投資話を持ち掛けられた。
女性は勧められた投資アプリに登録し、同年6月、約100万円分の暗号資産「イーサリアム」を購入。指示されたアドレスに送金すると、現金約10万円が利益として女性の口座に入金された。
話を信じた女性は10月までに、さらに16回にわたって計約7千万円分のイーサリアムを送金。12月には、アプリに表示された利益を引き出すため、税金名目で5回にわたってイーサリアムを計約5千万円分送金した。
女性の口座を管理する金融機関が先月、不審な取引に気付いて県警に通報。被害が発覚した。