ヴィアティン三重女子奮闘中 Vリーグ2024―25、8選手加入で勢い

【V2千葉エンゼルクロスから移籍したセッター岡部】

昨年10月から全国各地で開かれているバレーボール・Vリーグ2024―25レギュラーシーズン。国内最高峰リーグの位置づけの「大同生命SVリーグ」創設に伴い、これまで3部構成だった旧Vリーグの2部相当として男子18チーム、女子11チームが参加して3月まで行われる。県内からはヴィアティン三重が男女そろって参戦。西地区で首位独走中の男子に続けと、昨年Vリーグ3部最下位だった女子も11チーム中8位に食い込む健闘を見せている。

 昨季は1勝もできなかったヴィアティン三重女子が“新生”Vリーグで奮闘中だ。昨年11月の倉敷アブレイズ戦に勝って2022―23シーズン以来686日ぶりの勝利を上げると、6日現在、6勝を積み上げている(通算成績は6勝10敗)。

Vリーグには22―23シーズンから参入した。特例措置として2部に参加した初年度は3勝を上げた。しかし3部に参戦した2年目は、新規参入チームの勢いにも飲まれて15戦15敗の最下位に沈んだ。

24―25シーズンに向けては指導体制と戦力の両面を再整備した。昨年6月に技術指導契約を結んだ男子SVリーグ・ウルフドッグス名古屋からは元選手の勝岡将斗氏がコーチ陣に加わった。元女子日本代表の大山加奈氏による選手のメンタルサポートも始まった。

戦力の補強では、移籍を含む8選手が新たに仲間入りした。いずれの選手も攻守で安定感があり、中でも格上の旧Vリーグ2部の千葉エンゼルクロスから移籍したセッター岡部美優選手の先発起用が増えている。

身長165センチと同チームのセッター陣では長身の選手で「高さを生かした速い攻撃でチームに貢献出来ればと思います」(岡部選手)。相手チームのサーブレシーブを崩す「サーブ効果率」でも6日現在リーグ2位にランクインしている。

【故障から復帰し先発定着を目指すOH長濱(右)】

既存の選手では、ひざの故障に長く苦しんだ最高到達点286センチのアウトサイドヒッター長濱和選手の復帰などが好材料。持ち前のひたむきさで、西田誠監督から「チームの象徴」と称される津市出身のアウトサイドヒッター浅川希主将を中心に、亀山市で今週末開催の広島オイラーズ戦で、リーグ参入後初のホームゲーム勝利を目指す。

 ヴィアティン三重(女子)ホームゲーム亀山大会 2月8、9の両日、亀山市西野公園体育館でヴィアティン三重―広島オイラーズの1試合が行われる(両日午後1時試合開始予定)。内定選手・スタッフのお披露目、キッチンカーの出店などもある。有料。詳細はヴィアティン三重女子バレーボールチーム(https://www.veertien.jp/lvc/)のホームページから。