【尾鷲】山岳ランニング日本代表の吉住友里選手(富士山の銘水、富士吉田市)が4日、三重県尾鷲市中川の市立運動場で、尾鷲中学校陸上競技部の部員を指導した。部員30人が参加し、効果的な体の動かし方を学んだ。
同市出身のトレイルランナー、会社員の吉澤将典さんとかねて親交があり、指導が実現。吉住選手は今冬、尾鷲市内で合宿している。富士登山競走6連覇中で、昨年3月以降の国内レース全てで優勝を果たしている。
指導では「陸上のドリル」と称した、身体の可動域を広げるウォームアップを伝授。肩甲骨と股関節に主眼を置き、部員らは肩甲骨を真ん中に引き寄せながら両肩を回したり、股関節を回転させながら歩いたりした。
自然な走り方の基本動作として、スキップトレーニングも敢行。吉住選手は「地面の下を思いっ切りたたいて」「蹴った反動を使って体を前に持っていく」などと実演を交えて解説し、部員一人一人に助言を与えた。
身体の可動域を広げることで、けがの防止や走る姿勢の安定に効果があるという。キャプテンの2年、湯浅颯斗さん(14)は「普段のメニューとは違う動きができた。今後も習慣として取り入れていきたい」と話した。