伊勢新聞

児童ら昔遊び体験「楽しい」 紀北町、老人クラブ会員と交流 三重

【老人クラブの会員(左)から竹とんぼの飛ばし方を教わる児童=紀北町上里の上里集会所で】

【北牟婁郡】三重県紀北町上里の上里小学校の1、2年生21人が4日、同町の上里集会所で、高齢者から竹とんぼなど「昔遊び」を学び、昭和世代の遊具に親しんだ。

生活科の授業で、体験を通じて地域交流を深める目的。同地区の老人クラブ「喜楽会」の会員約15人が参加し、4班に分かれた児童らに遊び方やこつを助言した。

児童らは羽根突きやおはじきなど11種類を体験。見慣れない遊具の扱いに苦戦するも、あやとりで橋を作ったり、けん玉の皿に玉を乗せたりして会員らと遊んだ。

羽根突きと竹とんぼで遊んだ2年生の齋田蒼空さん(8つ)は「2つとも初めて挑戦したが、とても楽しかった。家の裏で竹を取り、家族と一緒に遊びたい」と話した。

竹とんぼなど自然の遊具は、工門功会長(83)の手作り。工門会長は「昔の遊びは身近な物でできる。学んだことを持ち帰って親子で楽しんでもらえれば」と語った。