【四日市】三重県警四日市南署は4日夕、同市日永の百五銀行日永支店で、金融機関対象の強盗事件を想定した防犯訓練を実施した。署員2人と同支店行員ら20人が参加した。
強盗犯役の署員が模擬凶器の拳銃を発砲しながら侵入し、窓口で「全員立て!殺すぞ!」「両手を上げて後ろを向け」と脅し、カウンターを乗り越えて金を要求した。行員が金庫の金をバッグに詰める間も発砲を繰り返し、バッグを奪って逃走した。行員らはカラーボールを持って逃走する犯人を追う訓練をした。
通報で駆けつけた署員が、犯人の身長や服装などの特徴を聴取した。同署生活安全課長は「犯人は下見をする可能性が高く、普段の声かけと、犯人の死角にいる人は外に出て事件を知らせるなど、万一の時の動きを再確認していただきたい」と総括。また、急増している特殊詐欺や投資詐欺などの被害の実例を挙げ、水際での防止の協力を呼びかけた。
奥村大介支店長(53)は「臨場感のある訓練だった。防犯意識のより一層の向上のため有意義な機会になった」と話していた。