【鈴鹿】三重県鈴鹿市の鈴鹿農業協同組合受託者部会(杉本政紀会長)は3日、市内農家6軒が現在収穫中の市産大豆「フクユタカ」を計180キロ、市に寄贈した。
寄贈は「地元の食材を子どもたちに食べてもらいたい」と平成16年度から始まり、今年で21回目。同部会は毎年、収穫した米の寄贈も継続している。
今年度は計約180ヘクタールの水田を利用し、米の収穫後に種をまいた。猛暑で病害虫が多く、防除に苦心したが生育状況は例年並みという。
同日、市役所で寄贈式があり、杉本会長(58)=上箕田町=は「今年も米に続いて大豆を作ったので、子どもたちの口に入れば」とあいさつし、廣田隆延教育長に目録を手渡した。
廣田教育長は杉本会長に感謝状を贈呈し「子どもたちが笑顔で喫食する姿が目に浮かびうれしく思う」と謝辞を述べた。
寄贈を受けた大豆は今月、市内公立幼稚園5園と小中学校計40校の給食で、大豆入りドライカレーなどの献立に使用し、教職員を含めた約1万6300人が食べる。