伊勢新聞

鈴鹿市議23人、若者と意見交換 鈴鹿医療科学大で議会報告会 三重

【意見交換する参加者ら=鈴鹿市南玉垣町の鈴鹿医療科学大学白子キャンパスで】

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市議会(28人)の議会報告会が2日、同市南玉垣町の鈴鹿医療科学大学白子キャンパスであり、大学生を中心とした若者40人が市議23人と意見交換した。

市の将来都市像「ひとがつながり DXで未来を拓く #最高に住みやすいまち鈴鹿」を実現するために、若者世代の市に対する意見を聞く狙い。広聴に重点を置いた取り組みとしては2回目となる。

今年は「鈴鹿市の現在と未来について語ろう~住みやすいまち・住み続けたいまちとは~」がテーマ。参加者らは「子育て・教育」「防災・地域づくり」など、さらにテーマを細分化した8班に分かれ、市の良いところや足りないところなどについて話し合った。

参加者から「防災と地域づくりは密接な関係があり、世代を超えた交流が必要。若者がどう参加していくかが課題」「外国人は多いが関わる機会は少ないので、他国の文化を共有するために学校給食で提供するのはどうか」「市がネット情報をうまく使えていないので、若い世代に伝わらない」などの意見が出された。

同大学薬学部薬学科5年の石井葵さん(23)は「日ごろ不安に思っていることが聞けたし、市議の活動が普段は見えないけど、ちゃんと鈴鹿のことを考えてくれているのが分かって良かった」と話した。

報告会を終え、池上茂樹議長は「市の未来を担う若い世代の声を各議員が受け止め、市議会で反映させていければ」と話した。