豆まいて鬼追い出す 津の千手院賢明寺、地元園児ら節分会式 三重

【元気に豆をまく園児ら=津市久居元町の千手院賢明寺で】

【津】三重県津市久居元町の千手院賢明寺で2日、節分会式厄除祈祷(きとう)会と豆まきがあった。地元の園児や厄年の男女らが福豆や福菓子をまいた。

立春の前日に邪気をはらう行事。世話方でつくる千手観音奉賛会が福豆、福菓子など計1万1000袋を準備し、地元園児のための時間と厄年男女の昼・夜の全3回実施した。

園児の部には市立巽ケ丘幼稚園と市こべき保育園の4、5歳児計約60人が参加。豆まきに先立ちボランティアが節分の由来を寸劇で披露し「心の中の嫌な虫、嫌な鬼を豆をまいて追い出す」と説明した。

園児は鬼やお多福の面を付けて「鬼は外、福は内」と特設舞台から交代で豆をまいた。

同寺と同奉賛会では地域の祈願寺の伝統行事を継続しようと毎年園児らが豆まきをする時間を設けている。

奥谷百花ちゃん(6つ)は「豆をポイって投げて楽しかった。心の中の悔しい鬼を追い出したよ」と話し、母親の茉莉さんは「地域と関わりが持て、お友達と思い出がつくれるいい機会」と感想を述べた。