「目標に向かって、諦めずできることを」 パラアスリート岡田さん、亀山の昼生小で児童らに

【模擬銃に触れる児童らと岡田さん(左)=亀山市中庄町の市立昼生小学校で】

【亀山】パリ・パラ五輪の射撃種目で日本代表として出場した、鈴鹿市の岡田和也さん(55)は31日、亀山市中庄町の市立昼生小学校(三谷敏央校長)の「課外授業」で、「自身の可能性への挑戦」と題して、模擬銃を紹介しながら講演した。

授業は、全校児童44人が対象。キャリア教育と障害者理解教育の視点で、自分にできることは何かを学ぶのが狙い。岡田さんは、30代後半に仕事中、左上腕を失う事故に遭い、障害者となったが、障害者スポーツで生きることを決意した。パリ・パラ五輪では、国内強化選手男子として当時、最年長の54歳で出場した。

岡田さんは「けがをしてからも、まだやりたいことがあると自分に言い聞かせ、射撃の練習に打ち込んできた。多くの人に支えられて、いまの自分がある。できることを精いっぱい諦めず、やることが大事」とし、「皆さんも目標に向かい、成長する過程で気づきを見逃さないこと」と促した。

児童会長で6年生の草川藍衣さん(12)は「諦めない気持ちがあれば、目標に向かって進める大切さを教えていただいた」と話していた。